2013/07/08

製造原価の分類と計算方法(個別原価計算と総合原価計算)

工業簿記では、製造原価を種類によって分け、製品との関係によって分けるようです。

表に表すと、以下のような状態です。

      直接費      間接費
材料   直接材料費   間接材料費
労務費  直接労働費   間接労働費
経費   直接経費     間接費用


例えば、
直接労働費とは、工場にて直接働いている人の人件費で、
間接労務費とは、工場の事務所にて事務処理をしている人の人件費です。

製品製造に直接かかわっている費用なのか、間接的にかかわっている費用なのかによって、費用の種類が分かれます。

この分けた費用の使い方が、原価計算の違いによって異なります。

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個別原価計算
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家具製造業や、造船業大型機械製造業などの業種では主に個別原価計算という方法で、原価を計算しています。

これは、顧客の注文に応じて特定の製品を個別に生産する個別受注生産を行う際に用いられる方法です。

注文に応じて、「製造指図書」を発行し、それに基づき製造していきます。

特徴は、
製品ごと製造直接費(直接材料費、直接労務費、直接経費)を計算します。
計算された製造直接費は、各製品に費用を割り振ります。このことを賦課 ふか(または直課)と言います。

間接費(間接材料費、間接労務費、間接経費)は、一定の基準によって、各製品に割り当て、負担させる。このことを配賦 はいふと言います。

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総合原価計算
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パン製造業自動車製造業衣料品製造業などの業種で、大量に見込み生産を行う企業においては、総合原価計算を行います。

特徴は、
製品の原価は1ヶ月ごとにまとめて計算します。
月初において、生産量を記載した製造作業の命令書(製造指図書)を毎月発行します。


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この説明を読んだだけでは、あまりピンときませんよね?

でも、私のおそらく予想ですが、農業を大規模に行っている農家さんや法人さんの場合、大量見込生産が主なので、総合原価計算が活用でき、

希少な野菜などを何種類も、受注先に限定的に作っている農家さんの場合は、見込み生産ではありますが、大量ではないため、個別原価計算を活用できるかもしれませんよね。

どちらが、自分の農業に適しているかを学ぶためにも、一緒に簿記を身に付けましょう!

ではでは今回はこのへんにて。

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