みなさんご存じのとおり、日商で行っている簿記検定は、3級までは商業簿記ですが、2級からは「工業簿記」が試験内容の約1/4をしめるようになります。
農業簿記を覚えるためには、一般的に参考書や問題集が出回っている、簿記2級の工業簿記をモノにすることを先に考えることをおすすめします。
なぜならば、「農業簿記」という分類は、現状、試験もさながら、参考書もほとんど無い状況だからです。
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商業簿記、工業簿記とは?
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そもそも「商業簿記」と「工業簿記」は何が違うのでしょうか?
- 商業簿記とは、
仕入れ先から商品を購入し、その商品を得意先へ販売する商品売買業に用いられる簿記のこと
- 工業簿記とは、
材料を仕入れ、それを加工し、製品を作り販売する製造業やメーカーで用いられる簿記のこと-------------------------------------------
原価とは?
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製品を作る際の材料の代金、製造する人たちの賃金、製造時に利用する電力、ガス代、水道代など、製造するためにかかった金額のことを原価といいます。
また、この原価を正確に計算するための計算を「原価計算」とよびます。
工業簿記では、原価計算により算出した結果を帳簿に記録し、それを財務諸表により報告します。
一会計期間は通常1年で、原価計算は1ヶ月単位(原価計算期間)で行います。
また、原価は以下の2種類の表現があります。
- 製造原価
製品を製造するためにかかった費用のこと
- 総原価
製造原価 + 販売費 + 一般管理費(企業全般の管理のためにかかった費用)
工業簿記で通常、「原価」と言えば、製造原価のことを指します。
▼説明がわかりやすく、例題なども豊富なTACの参考書は、おすすめです。
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